山田五十鈴
本ブログ第1回(https://hamadakengo.hatenablog.jp/entry/20190415)で紹介した、荒川区三河島の稲垣書店。「映画文献資料専門」と銘打つだけあって、店主の中山信行(信如)さんは、いろいろとマニアックな役者本(脇役本)を出してきてくれる。 2年ほど前…
好きな俳優の本でうれしいのは、役者仲間の逸話を読むこと。演技からは伺い知れない人物点描が興味ぶかい。 『脇役本』で取り上げた『内田良平のやさぐれ交遊録』(ちはら書房、1979年2月)は、まさにそんな本。苦みしばった俳優で、詩人でもあった内田良平…
私家版(2005年2月)、右文書院版(2005年7月)、ちくま文庫版(2018年4月)とそれぞれの『脇役本』の冒頭に、東山千栄子(ひがしやま・ちえこ 1890~1980)の文章を入れた。自叙伝『新劇女優』(学風書院、1958年2月)の「あとがき」をしめくくる、この一文…