フィルムが失われていたり、権利関係が複雑な作品は別として、「観たい」と念じてさえいれば、映画はいずれ自分の前にあらわれる。名画座にしろ、BS・CS放送にしろ、DVDにしろ……。 『劇映画 沖縄』(『沖縄』製作上映委員会、1970年)がそうだった。第1部「…
「映画文献資料専門 稲垣書店」(東京都荒川区)のご主人、中山信行(信如)さんは、エッセイストでもある。著書『古本屋おやじ 観た、読んだ、書いた』(ちくま文庫、2002年)に、こんな文章がある。《まったく古本商売、〈売れずがっかり売れてがっかり〉…
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