脇役本

増補Web版

天知茂

老竹色、褪せず 中村竹弥

「松竹時代劇第1回公演」(東横ホール、1965年10月)パンフレット 子どものころから“旧作テレビっ子”で、時代劇、刑事ドラマ、ホームドラマの再放送を好んで見ていた。その脇で貫禄を示すベテラン俳優が大好きで、ずいぶん顔と名前をおぼえた。 片岡千恵蔵、…

カトレアの女 原知佐子

『カトレア』N0.30(コーセー化粧品本舗、1961年1月) 1970年代の刑事ドラマには、「戦争と犯罪」にまつわる話がよく出てくる。当時を知る世代が視聴者に多く、リアルなものとして受け止められたのだろう。 たとえば、『非情のライセンス』第2シリーズ27回「…

老いの艶 伊志井寛

久しぶりに週刊誌を買った。『週刊現代』2020年5月2・9日号(講談社)である。 お目当ては、「天知茂 眉間にしわを寄せて、生きてきた男」と題した特集記事。自宅のリビングで寛いでいたり、家族でチーズフォンデュを食べていたり、オフショットがいろいろ載…